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医療保険はいらない?医療保険不要論という言葉がある理由!

   

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皆さん医療保険への加入はどうされていますか?

 

私は加入をしています。その大きな理由は、実際無駄だと感じながらも「安心」を買いたいという気持ちが強いからです。一方では、「医療保険なんていらない!」という医療保険不要論という言葉も存在します。私は医療保険に加入している身分ですが、この医療保険不要論は正しいという考えも持っています。

 

ただ、結論を言えば、「その人の考え方次第」というのが私の答えです。今回は、その医療保険不要論という言葉がある理由について書いていきます。

 

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なぜ医療保険不要論があるのか?

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高額療養費制度の存在

以前の記事でもあまり知られていないということで紹介をしましたが、健康保険には社会保障制度として「高額療養費制度」があります。

保険に入る前に必ず知っておくべき「社会保障制度」について
今回は、誰でも利用できる制度であるにもかかわらず、あまり知られていない「社会保障制度」についてです。 誰でも利用できる代表的なものとして「健康保険」があります

 

私は恥ずかしながらFPの勉強をするまでこの制度の存在すら知らなかったです。さらに、以前加入していた保険に加入する際に営業マンから説明を受けたこともありませんでした。本当にこの制度を知った時は目からウロコだったことをよく覚えています。

この高額療養費制度によって、1ヶ月の医療費は所得に応じて上限が定められることになるのでそこまで病院に大金を払う必要はなくなるのです。

ただし、注意すべきなのは差額ベッド代や食事代については健康保険対象外なので自己負担となることです。また、先進医療の技術料についても自己負担となるので注意が必要です。

 

傷病手当金の存在

こちらも、社会保障制度の記事で紹介しましたが「傷病手当金」の存在です。ケガや病気で働けなくなっても4日目から1年6ヶ月を限度に標準報酬日額の3分の2が支給されるといったものです。

この傷病手当金があるため、入院中などでも全く収入がなくなってしまうわけではありません

ただし、注意すべきなのは、自営業の方が加入する国保には「傷病手当金」そのものがありません。そのため、個人的に「所得補償保険」へ加入することをおすすめします。

 

保険料を払うなら貯金をした方がいい

次に、医療保険の保険料を払っていくぐらいならその分を貯金した方がましという点です。

 

医療保険は加入していても、正直利用する機会はほとんどありません。それにも関わらず保険料払い続ける必要があり、何十年と払っていけば本当に大きな金額になります。では、払っていく保険料は実際どれぐらいになるのか確認していきます。

条件は、保険料が安く保障も充実した商品であるオリックス生命の「新キュア」で計算してみました。

30歳男性で主契約の入院保険のみ(終身払い)加入した場合
※5,000円…月額1,470円、10,000円…月額2,940円

 入院日額
年数5,000円10,000円
117,64035,280
352,920105,840
588,200176,400
10176,400352,800
15264,600529,200
20352,800705,600
25441,000882,000
30529,2001,058,400

 

あえて、医療保険の中でも安い商品で計算しましたが払っていく保険料は大きな金額になっていると思います。

給料が月額30万円の人であれば高額療養費によって自己負担額が9万円程になるので、上記の保険料からすると入院日額5,000円の契約だと5年(88,200円)、入院日額10,000円の契約だと3年(105,840円)をその分貯金しておけば自己負担額の9万円は払えるということになります。

このように、自由に使える貯金の方で対応した方がいいといった考え方もあるのです。

 

入院しても短期入院がほとんど

最近では医療技術の進歩によって、入院期間も短くなってきました。治療方法も入院での治療ではなく通院での治療を行うケースが増えてきています。そのため、AIG富士生命からは、時代背景に合わせてこれまでの医療保険の基本である「入院日額5,000円」といったものから「一時金で10万円」というタイプの商品が販売されているぐらいです。

また、若い内は特に入院する日数は短く、「公益財団法人生命保険文化センター」によると15歳~34歳の平均入院日数は12日、35歳~64歳の平均入院日数は24.4日とされています。

上記に当てはめると12日入院した場合、入院日額5,000円の契約だと6万円、入院日額10,000円の契約だと12万円しか受け取れません。それまで払った保険料を考えると少し残念な気持ちになってしまいますね。

 

このように、入院しても短期なことが多く、元をとることさえ難しいといった事実もあります。

 

インフレリスクがある

インフレリスクについてはこちらの記事で確認して下さい。

保険に入る前に考えておきたい「インフレリスク」について
保険に入るときに考えるのは、「今現在」これぐらいの保障があれば安心できるといったような考えをする方が多いのではないでしょうか。 もちろんそれは一番重要なことです。しか

 

特に、終身医療保険はインフレリスクを負いやすい商品なので、現在の価値で入院日額は5,000円でいいと考えていても、将来の実質価値は入院日額3,700円程度(1%のインフレが続いていった場合)にしかならないなんてこともあるのです。

 

まとめ

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本当に不要と思うなら加入しなくてもいい

以上、医療保険不要論という言葉がある主な理由をあげてみました。確かにこれだけの社会保障制度などがあればいらないかもと考えた方もおられると思います。

ただ、その考えを持つのであれば、自分できちんと貯金を出来ることやある程度の貯金があることが最低限必要となります。

 

安心を買いたいなら加入価値あり

私は、医療保険不要論を正しいと思いながらも加入しているのは「安心がほしい」からです。また、保険そのものを万が一に備えるものと考えており「元は取れない」ことの覚悟をしています。

 

つまり、結論として言いたいのは、医療保険が必要か不要かはその人のリスクに対する考え方だということです。

加入していれば、毎月の負担はあるけれど万が一何かあっても保険金がおりる安心感は大きいです。加入していなければ、その分は貯金が出来ますが万が一の時は日常にはない支払いがあることを覚悟をしておく必要があるでしょう。

 

 

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