知ってお得.com

知っているだけで大違い!1級FP技能士として、お金に関するお得で役立つ情報を発信していきます。

確定拠出年金制度を退職金とするところが年々増えている

      2017/08/24

migikata今回で確定拠出年金の記事も5つ目となりました。

 

確定拠出年金が老後の生活を支えるべき存在としてお得な制度であることが伝わっていれば嬉しいです。

 

これまで、「個人型」の確定拠出年金制度を中心に記事を書いていきましたが、全体的な加入者数からみれば「企業型」の方が多く人気を伸ばし続けています。

 

今回はその理由として、会社からもらえる「退職金制度」に注目して説明していきたいと思います。

 

スポンサーリンク

PC

 

確定拠出年金制度が退職金の代わりになる

change

最近では、退職金制度として会社や法人が企業型の確定拠出年金制度を取り入れているところが増えてきました。

 

企業型の加入者数は2015年3月末で500万人を超えて、実施事業主も約2万社が取り入れています。

 

やはり、税制の面はもちろん、転職しても年金資産の持ち運びが出来ることや老後資金は自己責任で管理すべきなど多くの点で時代背景にあった制度として企業も取り入れやすいからでしょう。

 

また、会社が倒産しても老後の財産を保全する仕組みなので労働者が手厚く保護されるのも特徴といえます。

 

確定拠出年金制度はまだ2001年10月に始まったばかりの制度です。

 

今後も確定拠出年金制度を退職金代わりとして取り入れる会社は増加していき、いずれは移行していくようになるのではないかと思われます。

 

これまでの退職金と確定拠出年金の違いについて

crayokane

タイトルであえて「これまでの退職金」と書きましたが、言い換えると「会社が責任を持って運用して従業員の退職時に支払うもの」のことです。

 

つまり、これまで退職金といえば「会社任せ」のものが多く、将来従業員の支払いのために運用方法から管理まで会社が行うものがほとんどでした。

 

もちろん、現在でもこの方法が多いのは間違いないでしょう。しかし、この方法は会社にとっては負担が大きく経営が悪化した場合などの責任は計り知れないものです。

 

その点で、企業型の確定拠出年金制度は「個人で責任を持って運用して退職時に備えるもの」として会社にとっても取り入れやすい制度となっています。

 

簡単に言うと「(老後資金のための)掛け金は会社で出すから運用は自分でしてね」といった感じです。

 

ただ、最終的に老後資金としてもらえるものなら「これまでの退職金」も「確定拠出年金」も「同じようなものなのではないか?」と考えている人は意外と多いのではないでしょうか。

 

そこで、これまでの退職金と確定拠出年金の違いを箇条書きで説明していきたいと思います。

 

これまでの退職金は会社によって積立額が管理されているのに対して、確定拠出年金は個人によって積立額が管理されている

会社の倒産でこれまでの退職金の場合は減ってしまったり、最悪の場合もらえないのに対して、確定拠出年金は別口座で個人ごとに保護されている

これまでの退職金は受取額を会社が保証しているのに対して、確定拠出年金は個人の商品の運用成果によって変動する

これまでの退職金は退職を理由にして資金を受け取るのに対して、確定拠出年金は原則的に60歳から70歳までと決められている

これまでの退職金は受取方法が一時金受取りであるのに対して、確定拠出年金は一時金受け取り、年金受取り、一時金と年金の併用の3種類から選択できる

確定拠出年金は一時金以外にも、年金受け取りが可能で公的年金等控除が適用されるので大きな節税効果がある

 

以上のように、多くの違いがあります。

 

とにかく、確定拠出年金が取り入れられている理由として、様々なメリットの他、個人で老後資金(退職金)を管理するような時代になってきた事は紛れもない事実でしょう。

 

会社にとっての退職金のあり方について

business

会社によって措置が異なるので一概には説明できないものの、会社に長年に渡って勤めていても退職金をもらえない可能性は十分にあります。

 

退職金規定は任意であること

そもそも、退職金規定は任意とされています。そのため、退職金を支払わなければならないという法的な義務はなく会社は制度自体を設ける必要がないのです。

 

「退職金がないのはありえない」と考える人はいらっしゃるかもしれませんが、労働基準法でも特に取り決めはありません。

 

退職金はいくらもらえるのか分かりづらい

退職金規定があったとしても退職金は会社側で管理されているため、退職時にならないといくらもらえるのか分かりにくい仕組みとなっており、労働者にとっては不安が募るものでしょう。

 

基本的には「基本給×勤務年数×給付率」といった計算方法で算出されます。ただし、計算方法が分かったとしても将来の基本給や給付率まで把握することは難しいと思います。

 

それに対して、個人で管理できる確定拠出年金は、ネットサービスを介して時価(現時点だといくらもらえるか)が1円単位で見えるので、老後のプランが立てやすいというメリットがあります。

 

そのためには、20代~40代の時はある程度リスクをとった運用で全く構いませんが、50代など退職が近づいてきたら、元本確保型やリスクの少ない商品で運用をするようにしましょう。

 

 - 年金, 資産運用