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確定拠出年金と個人年金保険の違いについて~その1~

      2016/03/31

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確定拠出年金の受取方法は、「一時金(退職金)」、「年金」、「一時金と年金の併用」の3通りから選択することが出来ます。

 

今回はその中で、「年金」として受け取ることに注目をしていきます。

 

その中で特に、自分年金(自分自身で準備する年金)としてこれまでの代表的な商品である「個人年金保険」との違いについて書いていきたいと思います。

 

この記事ではそれぞれの「システムの違い」「積立時の違い」「受取時の違い」について書いています。

 

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確定拠出年金と個人年金保険の違いについて

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老後資金としての同じ年金制度でも、確定拠出年金と個人年金保険には様々な違いがあります。その中で特に注目すべき点を紹介していきます。

 

確定拠出年金と個人年金保険のシステムの違いについて

まずは、これらがどういったシステムなのかの違いを確認をしていきます。

 

確定拠出年金⇒ 毎月の掛け金を設定して、自分で選んだ商品の運用によって得られた利益で給付される金額が変わる制度

もう少し詳しく言うと…

毎月の掛金を1万円と設定したらその金額が決められた日に口座振替されます。

そして、その中から「投資信託90%・預金10%」というような商品の購入を行って積み立てていきます。

もちろん途中で「投資信託50%・預金50%」というような商品の変更(スイッチング)は可能です。

これを、受取りが出来る60歳(原則)まで行うという流れになります。

 

 

個人年金保険⇒ 毎月の保険料を積み立てることで、将来受け取れる年金を個人で準備できるようにする民間の保険会社が販売している商品

もう少し詳しくいうと…

契約する保険商品に対する保険料を口座振替またはクレジットカードで支払い、その金額が積み立てられます。

これを、払込期間(契約者が保険料を支払う期間)まで行うという流れになります。

なお、積立金の運用については、保険会社が契約者との約束である利回り「予定利率」を元に行われます。

 

確定拠出年金にしても個人年金保険にしても、毎月拠出額や保険料を支払って積み立てていき、将来の年金として準備するという点は一緒となります。

 

大きな違いは、確定拠出年金は「自己責任で商品を選び運用するもの」、個人年金保険は「保険会社に運用してもらうもの」です。

 

また、個人年金保険はクレジット払いが出来るという点は大きなメリットになります。

 

 

確定拠出年金と個人年金保険の積立時の違いについて

つぎに、契約後のお金を積み立てて行く時の違いを確認していきます。

 

確定拠出年金⇒ 投資信託や預金での運用を自分で行っていく必要があります。そのため、商品の選び方によっては元本割れする場合があります。

 

ただ、人によって「ハイリスクハイリターン」や「ミドルリスクミドルリターン」「ローリスクローリターン」とリスクの取り方は様々です。そのため、商品の選び方によってリスクの度合いを決めていくことが出来ます。

 

以前の記事で商品の選び方などについて書いていますので確認してみて下さい。

 

確定拠出年金の商品の特徴とおすすめの選び方について
これまで、確定拠出年金の税金面に関するメリットを中心に多くのことを書いてきました。 ただ、運用していくには自分で商品を選んで行く必要があります。 今回は運用して

 

また、口座管理のための運営管理手数料や投資信託での運用には信託報酬などの手数料がかかることにも注意が必要です。

 

 

個人年金保険⇒ 保険料の負担さえしていればほったらかしでも構いません。また、特約をつけたり解約をしなければ元本割れすることはありませんのでリスクをとる必要もありません。ただし、現在の運用される利率は1%前後と非常に低いのが残念なところです。

 

さらに、元本割れすることはありませんが、「インフレによって今現在のお金の価値と将来の価値が変わる」「保険会社が破綻した際に年金額が減る可能性がある」といった点には対応しにくい商品なので注意が必要です。

 

この点で大きな違いは、「確定拠出年金は積立時の運用を自分でする必要があり定期的な見直しが必要なこと」「個人年金保険はほったらかしでいいこと」です。

 

確定拠出年金と個人年金保険の受け取り時の違い

つづいて、積立後の受け取り時の違いについて確認していきます。

 

確定拠出年金⇒ 「一時金」、「年金」、「一時金と年金の併用」の3通りがあります。年金として受け取る場合は、商品での運用を継続しながら年金支給期間(5年以上20年以下)で受け取ることとなります。さらに、受取り方は一般的に「均等払い方法」と「割合指定方法」の2つがあります。

(1)均等払い方法…個人別管理資産額を年金支給予定期間で除した額を均等に取り崩す方法。

(2)割合指定方法…年金支給期間に応じて、年単位で取り崩し割合(5%以上50%以下)を指定する方法。

 

その他に、年金保険の商品に全額預け替えをして受け取るという方法もあります。

このように、年金としての受取方法もバリエーションが豊富な点も確定拠出年金のメリットです。

そして、これらは自分で「受取りの計画」を立てていく必要があります。

 

ただ、年金として受け取る方法の場合のメリットは、給料のように「定期的に受け取れる」ということです。

大きな節税効果を利用する場合は「一時金」として受け取る方法をおすすめします。

 

個人年金保険⇒ 契約する商品の種類によって受け取り期間が変わってきます。その種類として「終身年金」「確定年金」「有期年金」があります。

終身年金生きている限り受け取れる。ただし、その分保険料が高い。

確定年金…契約する期間(5年・10年・15年)だけ受け取れる。途中で契約者が亡くなった場合は遺族が受け取れる。

有期年金…契約する期間(5年・10年・15年)だけ受け取れる。途中で契約者が亡くなった場合遺族は受け取れない。

 

また、一時金として受け取れる場合もありますが、大きく目減りしてしまうため絶対おすすめできません。

 

この点で大きな違いは、受取り期間については「確定拠出年金は自分で年金の受取り計画(年数や割合)を立てる必要がある」「個人年金保険は契約する商品次第で決まる」ことで、受取方法については「確定拠出年金はバリエーションが豊富」「個人年金保険は一時金受取りは損するため年金受取に限られること」です。

 

 

次の記事では、確定拠出年金の大きなメリットである「節税効果」、そしてそれぞれの「まとめ」について違いを書いていきます。

 - 保険, 年金, 資産運用